樋川先生の柔道教室

県立小瀬武道館 第二武道場
(H22.02.06)

樋川先生の柔道教室の模様 (大外刈の指導)

平成22年2月6日(土)午前10:00より、樋川 純(元旭化成監督)先生を講師にお迎えし
県立小瀬武道館の第二武道場に於いて、県柔連主催による柔道教室が開催されました。


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樋川先生の柔道教室によせて

樋川先生

1.はじめに

人生における最も吸収力旺盛な、中学高校生を対象に、柔道の正しい理論と技術を身につけさせ、本県柔道の普及振興、競技力の向上に資する事を目的に開催。

講師にお迎えした樋川純先生は、(元旭化成柔道部監督、講道館七段、A級ライセンス審判員)61かいじ国体(第42回国体)柔道競技、成年男子山梨県の大将として出場し強豪高知、岡山、埼玉を、決勝では東京を接戦の末撃破し、国体史上初の開催県成年の部優勝という偉業を為し遂げたメンバーでもあります。

なお、本日お世話戴く高体連の近浦研一先生は先鋒として出場、中体連の佐々木秀人先生はコーチとしてその責に任じ、岸部俊一先生も大学時代は国士舘大学の選手とし、東海大学の選手の樋川先生とはライバルとして戦っていたそうです。

かいじ国体でチームメイトとなり、その友情がず〜っと培われてきたためか厳しい中にも和やかな講習会になったと思われます。

先ず、柔道が強くなるための心構えとして、2つの事を話されました。

(1)目標のたてられる選手である事(明確な目標を持つ事)。
例として、旭化成監督時代選手として活躍していた篠原信一、現日本男子監督の事を話されました。
日本一を目指して、日本一練習をすると目標をたて実践し、日本選手権大会優勝、国際大会でも100kg超級・無差別の二階級制覇を果たした事。

(2)素直に人の話を聞く事のできる選手である事。(教えられた事をしっかり自分の事と受け止めて、自分の技につなげられる選手)

2.実技

●午前10:00〜12:00 投技
1)大外刈(講師の得意技)をとりあげ、あらゆる場合を想定しての、崩し、作り、掛けを繰り返し繰り返し指導された。(2人で組んで実践)連絡変化技も。
2)組み手について、相四つ、ケンカ四つでしっかり組むには、自分の経験をまじえながら2人づつ組んで実践し、繰り返し指導された。

●午後1:15〜3:30 固技
1)「送り襟絞」を中心に
2)「関節技」=相手が両手をついて四つん這いになっている時、相手を腹ばいにして膝固めに封する方法
3)相手が四つん這い、うつ伏せ、仰向け等の場合に封する技の連絡変化、顎や肘の使い方等

3.まとめ 午後3:30〜3:50

●講師へのお礼を含めた講評=近浦先生
『 柔道の普及、強化を目標とした教室で、有意義な講習であった。
今日教えて戴いた事を全て身につける事は難しいが、「学ぶ事は、まねる事」「大外刈」にしても全く同じではない、努力して自分の大外刈(技)にしてほしい。
樋川先生とは大学時代(ライバル)からのつながりがあり憧れの選手であった。
かいじ国体の時にはチームメイトとして試合に出場し、国体はじまって以来の開催県優勝の喜びを味わう事が出来た。
今後共、山梨県柔道の発展・強化の為にお力添えをお願い申し上げお礼といたします。 』と述べた。

●樋川先生より
『かいじ国体の時は選手として大変お世話になりました。
今日、山梨県柔道連盟とこういう関係が出来た事を大変うれしく思います。
久し振りにいい汗がかけました。
関東・全国大会等で山梨の名前が出て来る事を心待ちにしています。頑張って下さい。』と話されていました。

4.終わりに

上記以外で生徒と共に汗を流して下さった、中体連の丹沢委員長はじめ引率の先生方、高体連の先生方、県警察の小林師範、各スポーツ少年団の指導者はじめ御協力戴きました関係各位の皆様方に、盛会裏に終了した事を報告し、お礼と致します。

県柔連 副会長 若尾重廣